先々のメンテナンスも考えよう!!外壁材の種類とメリット・デメリット ざっくりまとめ

こんにちは!ELホーム奥村です。
今日はお家を建てる時に割とデザイン重視で後回しにされがちな外壁材の性能などなどについてざっくり簡単にご説明!キッチンや内装はこだわりあるけど外壁はなんでもいいや!って方もぜひご覧になってみてください~✨

代表的な外壁材は主に4種類

日本で使われている代表的な外壁材はモルタル・サイディング・ALC・タイルの4種類。
サイディングは大きくわけて窯業系サイディングと金属サイディングがあります。

モルタル

セメント、砂、水を練り合わせたもの。90年代日本の住宅の主流な外壁材でした。
他の外壁材では表現できないような自然の風合い、温かみが表現できるメリットがあります。
(ジョリパットの風合いのあるオシャレな見た目はまるで外国のお家のようです☆)
さらに職人の技術により、オンリーワンの外壁に仕上がるデザインの自由度の高さが魅力です。

クラックと呼ばれるひび割れが発生しやすく、汚れが付きやすいというデメリットもあります。
クラックから躯体に水がまわってしまうと家を傷めてしまうので、こまめなメンテナンスが必要です。
目安は5年~10年。

自然な風合いの温かみのある表現ができる
ひび割れが発生しやすいので先々のメンテナンスの期間も考慮が必要

サイディング

サイディングの主流は大きく分けて2種類。窯業系(ようぎょうけい)サイディングと金属サイディングです。

窯業系サイディング

現在日本の住宅で圧倒的なシェアを誇る外壁材。
セメント質と繊維質を主原料に大きな窯を使って製造されています。「窯」を使うため「窯業系」と呼ばれるんだそう…(・ω・)

メリットは何といってもコスパとデザインの豊富さ。
タイルや石積み風など3,000種類以上の豊富なデザイン・カラーバリエーションがあります。
コストパフォーマンスと機能性が高く、工場生産のため品質も安定しています。

窯業系サイディングもメンテナンスが必要で、7~15年が目安。特に継ぎ目となる部分のシーリング材から劣化することが多いです。メンテナンスの際にはこちらのシーリング材も打ち換え等が必要な場合がおおく、費用がモルタル壁に比べて高くなりがちです。

デザイン性が高く、様々なバリエーションが選べる
品質が安定していてコストパフォーマンスが良い
選ぶ際にはボードの厚みも要チェック。薄いとボードの割れや反りが発生しやすいです。
シーリング部分の劣化によりメンテナンスが必要。

金属サイディング

金属サイディングは金属の表面材を、発泡系樹脂断熱材で補強する外壁素材です。
アルミやガルバリウムが金属サイディングの主流で、金属製らしいスタイリッシュで仕上がりの美しい外壁素材として人気が出てきています。窯業系サイディングと比べて軽量で、家にかかる負担を軽減します。
軽量なので地震の揺れに強く、建物の倒壊やひび割れなどが発生するリスクも少なくなるメリットが。

デメリットは初期費用が窯業系に比べて高い点と、石目調・木目調・レンガ調などのデザインがリアルさに欠ける点。金属サイディングを使用する際は、金属ならではのスタイリッシュなデザインを選択するのがおすすめです。

メンテナンス目安は15~20年ほどで、金属部分は30~40年以上もつと考えられます。

軽量で躯体への負担が軽減される
耐久年数が長い
スタイリッシュなデザイン
初期費用が高くなりがち

ALC(エー・エル・シー)

Autoclaved Lightweight aerated Concreteの略で、珪石、生石灰、セメント、アルミ粉末を主原料とする軽量気泡コンクリートの外壁素材です。
軽さと強度を兼ね備えた外壁材。軽量といってもALCパネルの内部には補強材が組み込まれているため、耐震性にも優れており、万が一の地震でも揺れから建物を守ります。さらに、内部の無数の気泡が断熱性を高め、「夏涼しく冬暖かい」家を実現します。
優れた耐久性と断熱性から戸建て住宅だけでなく、中低層のビルにも使用されています。

工事費用はサイディングに比べて高くなるものの、性能を重視する方にはおすすめです。
ALCも塗膜の劣化により内部に水が入るとひび割れを起こす原因になるため、メンテナンスが必要です。
目安は10年。

優れた断熱性と耐久性のコンクリート素材。
塗装によっては長期間メンテナンス不要になることも。
逆に塗膜が劣化すると水を吸いやすいため、塗膜の状況を見てしっかりメンテナンスする必要がある。
サイディングに比べて初期費用が高い。

タイル

粘土や無機質な原材料を焼き固めて作られています。ほかの外壁材に比べて立体感や風合いがあり、高級感のある仕上がりになります。
また、耐久性・対候性に優れています。吸水率が1%と低いため、外壁の大敵である雨から建物を守ることができます。寒冷地においてもその耐冷害性の高さから、凍結によるひび割れや破損の心配がありません。

タイルの下地にあたるモルタルが弾力性に欠けるため、地震の揺れでタイルに負担がかかり、浮きや剥離が発生する剥がれが発生する恐れがあるものの、その部分にストックのタイルを貼り付けて補修することができます。定期的な点検を行い、破損がないようにメンテナンスが必要です。

デメリットとしては初期費用の高さ。他の外壁材に比べて初期費用が高い高級素材になります。

耐久性・対候性に優れている。
圧倒的な高級感がある。
初期費用が高い。

それぞれの特性を見極めて、メンテナンス性も考慮しながら選択しよう

いかがでしたでしょうか?外壁といっても様々な種類があり、そのどれにもメリット・デメリットがあります。
予算と性能・デザイン性・将来のメンテナンス等も考慮していくのがおすすめです。家を建てる時にはあまりリフォームのことはイメージしにくいかとは思いますが、今だけでなく、5年後10年後のことを考えておけばいざというときに慌てずにすみます☆